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2020年8月1日土曜日

【裁判傍聴記】争点は息子さんが主犯か従犯かという点で、有罪か無罪かではありません。勘違いしないように。

被告人は、仲間内で「質屋ダッシュ」と呼んでいる質店での窃盗事件で、質店への事前の下見を行いました。被告人は、その後に仲間の実行犯2人が、質店から品物を窃取して逃げてくるのを、車で待機するという役割も担いました。この事件で検察側は、共同共謀正犯を主張しますが、弁護側は窃盗ほう助を主張します。弁護側情状証人に立った被告人の父親は、息子は仲間に騙されたと主張しましたが、裁判長は「争点は息子さんが主犯か従犯かという点で、有罪か無罪かではありません。勘違いしないように。」と厳しくたしなめました。

ファイル:質屋の暖簾P2179691.jpg
資料画像(by Wikipedia)

2020年7月9日木曜日

【裁判傍聴記】包丁を持っていることを言えば刑務所に入れてもらえると思い自首しました

被告人は、以前刑務所から出所した際に世話になった知人に会うため、連絡もせずに滋賀に来ました。JRの最寄りの駅で降りて知人を探しているうちに、電車内で飲んだ酒がきいたのか気分が悪くなり、自ら119番通報しました。救急車で病院に搬送され入院した翌朝、警備員に「自分は包丁を持っている。」と自首して110番通報するよう頼み、駆け付けた警官に「銃刀法違反」の容疑で現行犯逮捕されました。被告人は、刑務所に入りたくなって自首したと供述しています。

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資料画像(by Pixabay)

2020年6月4日木曜日

【裁判傍聴記】新型コロナの影響で給料が激減し生活できなかったので、ついネコババしてしまいました

被告人は、スーパーに立ち寄った際、カート置場の中の1台にトートバックが忘れられているのに気付きました。被告人はカートごとトイレに持ち込んで、バックの中から現金約7万円の入った財布と携帯電話2台を抜き取って、自分のバックに入れて持ち帰りました。後日被告人は、占有離脱物横領罪(ネコババ)で逮捕されました。

ファイル:ねこ太郎(田代島の猫).JPG
資料写真(Wikipedia)

2020年5月5日火曜日

【裁判傍聴記】冬場は釣りのガイドの収入が少なくてつい盗んでしまいました

被告人は、新幹線に横浜から乗車し、京都駅で下車するために、車内を出口に向かって歩いている時に、空いている座席に置いてあったトートバッグを盗んで下車しました。そしてトートバッグに入っていたパソコンは、京都駅のトイレで捨て、キーケースと名刺入れはリサイクルショップで売却しました。

File:JRC新幹線シリーズ300席のグリーンcar.jpg
資料写真(Wikipedia)

2019年8月31日土曜日

もう二度と留置場に入りたくないので犯罪はしません

被告人は、家電量販店のシェーバー売り場で、店員の目を盗んで陳列棚の下の引き出しからシェーバー他2点を抜き取り、カバンに詰めて店を出ました。店を出る際に店員がビデオで撮っていることに気付いていましたが、そのまま車に乗り逃走しました。その後店からの110番通報を受け附近の道路で検問していた警察官に職務質問を受け、このとき窃盗に加えて車の車検切れも発覚して現行犯逮捕となりました。

「逮捕」の画像検索結果

2019年8月26日月曜日

【裁判傍聴記】私は金を払ったのに受け取っていないとは?

被告人は、眼鏡店でメガネフレームとメガネケースを注文し、約1時間の後「タバコを買ってくる」と店員に伝え、メガネフレームとメガネケースを隠し持って店を出てそのまま逃走しました。その後、被告人は「窃盗」の容疑で逮捕されました。

「メガネとメガネケース」の画像検索結果

2019年8月18日日曜日

弁護人としては若い彼をもう1回助けてやってほしい【裁判傍聴記】

今回の事件では、社会的弱者のために全力で動く熱血弁護士が弁護に立ち、熱弁をふるいました。
被告人は20代後半の男性で、幼い頃両親が離婚し父親の元に引き取られ、父親と再婚した継母に風呂に沈められるなどの虐待を受け続け、その後結婚しても妻に裏切られ、苦労ばかりを背負って生きてきました。今回の事件は、そんな被告人が一瞬の気の緩みから窃盗を働いてしまったという事件です。

「いじめ」の画像検索結果

2019年6月29日土曜日

【裁判傍聴記】競馬であてて借金を返そうと思い会社の金を引き出し使いました

被告人は、勤めていた会社のキャッシュカードを無断で持ち出し、社長から被告人を信頼して教えられていた暗証番号を使い、銀行のATMで何回もに分けて計990万円を引き出し窃取しました。被告人は大きく膨らんでいた借金の返済と生活費の穴埋めに競馬の当選金を充てようと考え、窃取した現金全てを競馬につぎ込みました。しかし、結果して馬券は全て外れました。


2019年5月25日土曜日

【裁判傍聴記】同居の内妻に食べさせてあげようと万引きをしました

派遣社員として働いていた被告人は、景気の影響で仕事が無くなり所持金も無くなったため、近所のスーパーで食料品を万引きしました。犯行を防犯カメラで確認した保安員が110番通報し、駆け付けた警察官により近くの路上で呼び止められ職務質問の結果、犯行を自供し逮捕されたものです。
被告人には、20年近く同居している内妻がいます。金が無くても内妻に食べさせてあげたいという思いから犯行に及んだと供述しました。


2019年5月24日金曜日

【裁判傍聴記】大阪から九州まで新幹線とタクシー使い泥棒行脚

追起訴 平成30年7月〇日、被告人は九州の熊本市内の鍵の掛かっていない住宅に侵入して現金93万7千円を窃取しました。
被告人は熊本市までは大阪から新幹線で、熊本駅からはタクシーで住宅街に向かい、侵入する住宅を物色して犯行に及びました。
被告人は、平成30年7月にO市内での「住居侵入」と「暴行」で逮捕され起訴されていたため、熊本市内の犯行も被告人の犯行と判明し、追起訴されたものです。



【裁判傍聴記】立ち直るターニングポイントは何回もあったのに

被告人は、パチンコ他の遊興費ほしさに、自身の息子と一緒に自転車8台を盗んで売りさばいて、金を得ていました。
被告人は、法廷で「パチンコはやめます。」「残りの人生をまっとうに生きていきたい。」と誓っていますが、「過去に立ち直るターニングポイントはいっぱいありすぎて。」とも言っていますので・・・・・・

2019年5月23日木曜日

【裁判傍聴記】犯罪を犯したお母さんが作ったご飯は食べたくない

今回の事件は、定年退職した夫との生活上の不安がストレスに繋がり、そのストレスを解消するために万引きをしたという事件です。被告人の高校生の息子と娘は、母親の万引きにショックを受け、被告人が保釈された際には「家に帰ってくるな」、被告人が家に帰ってからも「悪いことをしたお母さんのご飯はたべたくない」と被告人に対して嫌悪感をあらわにしました。


【裁判傍聴記】夫婦ゲンカのイライラ解消のために万引きしました

今回の事件は72歳の高齢男性が、夫婦ゲンカのイライラを解消するために万引きを行ったものです。


【裁判傍聴記】一度ベンツに乗ったら車上荒らしはやめられません

刑務所から出所して生活保護の相談で役所を訪れた被告人は、ケースワーカーと口論になり、あげく役所のガラスを割りました。被告人はこれを弁済するために金を作ろうとして車上荒らしを行いました。被告人は車上荒らしを1回やったことで、タガが外れてしまいその後何度も車上荒らしを繰り返し、盗んだ金をもとにベンツやバイクを買い、結果して2年余りの間に264回の車上荒らしを行い、被害金額は1200万円に昇るというものです。

車上荒らし

【裁判傍聴記】シニア男性の窃盗(万引き)2件の判決 

シニア男性の窃盗(万引き)の判決2件です。


2019年5月22日水曜日

【裁判傍聴記】テレパシーで話せるストーカーに弁償させます

被告人は近くのスーパーで、焼酎他5点800円相当を万引きし、駆け付けた警察官に窃盗の現行犯で逮捕されました。
被告人は被告人質問で万引きの理由を聞かれ、「勤めていた警備会社にストーカーからのクレームが入ったため給料が減り、金が無くなったから」と陳述しました。
ストーカーして嫌がらせをしているのは、「佐藤太郎(仮名)という男で、夜でも今でも悪口が聞こえる。テレパシーで佐藤とは話が出来る。」とも陳述しました。


【裁判傍聴記】被告人の責任能力に問題なしと考えるのは問題

被告人はA市のスーパーでウナギの蒲焼、パック寿司の計2500円相当を店の買い物かごに入れ、店内の人気のない通路で手提げ袋に入れ替えているところを保安員に見つかり、万引きの現行犯で逮捕され、警察に引き渡されました。

以前の投稿の常習累犯窃盗(万引き)の事件では、「窃盗犯(クレプトマニア)」について書きましたが、今回の事件で弁護人は被告人の知的傷害の面に焦点を当てていました。

弁護人は常習的に万引きを犯す被告人の責任能力の判定と、常習累犯窃盗犯が繰り返し犯行を犯し裁判のたびに量刑が重くなっていくことについて、抜本的な解決を目指す意味から一石を投じたいと主張していました。



【裁判傍聴記】実刑になったらビザが取り消され強制退去になります

隣々接県に居住する被告人は他の同国人仲間3人と共謀して車上荒らしを計画し、A市の近郊の住宅街のあるB駅まで電車で移動しました。住宅地に到着後周辺を物色し、被害者宅に到着した4人は、被告人を見張り役に立てて車が無施錠であることを確認し、現金50,000円と腕時計2個6万円相当を盗み出し、すぐさま逃走しました。被害金額は、合計110,000円です。
被告人はアジア系外国人で、8年前に両親と妹の家族3人とともに来日し、家族5人で同居しています。


【裁判傍聴記】被告人は窃盗症(クレプトマニア)です

被告人は近くのドラッグストアで、整腸剤と化粧品を万引きしましたが、店員に見つかり警察に通報されて、駆け付けた警察官に窃盗の現行犯で逮捕されました。被告人は、2003年以降、万引きを繰り返しており、前科も複数あります。
2003年に万引きで検挙されて以降現在まで、途中途切れた期間もありますが、精神科医に通院して、拒食症と窃盗症の治療を続けています。



【裁判傍聴記】誰かが自分の服を着て盗んだと思う。自分は無罪です

運送業者である被害者は、引っ越し荷物を搬出するため、マンションの駐車場に普通トラックを駐車して、客先の居室に向かった隙に、トラックの助手席に置いていた財布とリュックサックを盗まれました。
被害は財布の現金5万円、財布に入れていたETCカード、キャッシュカード、運転免許証、リュックサック千円相当でした。