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2020年8月6日木曜日

京都寺町今出川上ルの「阿弥陀寺」には本能寺の変で散った織田信長父子と森蘭丸等家臣の本廟があります

「阿弥陀寺」の開基「清玉上人」は、幼少の頃に母を亡くし尾張の織田家に育てられました。仏門に入った清玉上人は、やがて近江国坂本で阿弥陀寺を開基しました。その後、清玉上人は「織田信長」の帰依もあって、京都の今出川大宮付近に阿弥陀寺を移転しました。織田家と信長に対し、幼少以来の恩義を感じていた清玉上人は、本能寺の変の一報を聞くやいなや、すぐさま本能寺に駆け付け、信長父子と家臣達の亡骸を隠して持ち帰り、阿弥陀寺の墓所に葬って手厚く弔いをしたということです。その後、豊臣秀吉の京都の都市計画で阿弥陀寺を当地に移転した際にも、信長父子と家臣達の廟を大切に移転して、現在まで手厚く供養しています。

総門前の「織田信長公本廟」の石標

2020年6月22日月曜日

京都寺町鞍馬口の「西園寺」は明治の元勲「西園寺公望」の祖先「藤原公経」が創建しました。

「西園寺」は、鎌倉時代の公卿「藤原(西園寺)公経」が京都の衣笠山の麓の鹿苑寺(金閣寺)付近に真言宗の寺院として創建したことに始まります。衣笠山の鹿苑寺付近にあった「西園寺」は、その後京都市中の室町に移転した後、豊臣秀吉の「天正の地割」により現在の寺町の地に移りました。

本堂の「西園寺」の扁額 (西園寺公望書)

2020年6月15日月曜日

京都市北区出雲路の「天寧寺」の額縁門は比叡山を借景に一幅の風景画が完成しています

京都市北区寺町鞍馬口の「天寧寺」は、山門から東側を望むと境内の庭園風景に比叡山の稜線が借景となって、山門を額縁と見立てた一幅の風景画を成しているかのように見えます。この山門は「額縁門」と呼ばれています。「天寧寺」の屋根裏には、何故か今大河ドラマ「麒麟がくる」で一躍脚光を浴びている、「明智光秀」の位牌が隠されていたことでも知られています。

「天寧寺」額縁門

2020年5月26日火曜日

「覚性律庵」は千日回峰行を満行した大阿闍梨「光永澄道」和尚が再興しました

「覚性律庵」は比叡山系の山裾が、琵琶湖の水際に向かってなだらかに下っていく途中の、滋賀県大津市仰木の山中に静かに建っています。「覚性律庵」は、比叡山の荒行「千日回峰行」を満行された「北嶺大先達大行満大阿闍梨」の「光永澄道」大僧正が住職となって再興され、「西国愛染明王十七霊場第九番霊場」ともなっている天台宗の寺院です。

愛染堂(法雲堂)

2020年5月2日土曜日

「養源院」は秀吉の側室淀殿が父「浅井長政」の菩提を弔うために創建しました

京都市東山区の「養源院(ようげんいん)」は、通し矢で有名な「三十三間堂」の東向いに奥まって建っています。「養源院」は、浅井三姉妹の長女で豊臣秀吉の側室となった「淀殿(よどどの)」が、父「浅井長政(あざいながまさ)」の菩提を弔うために建立しました。

「養源院」山門

2020年4月30日木曜日

京都東山の「法住寺」の身代わり不動尊はあらゆる災厄からお護りくださいます

京都市東山区三十三間廻り町の「法住寺(ほうじゅうじ)」のご本尊の「不動明王」は、「身代わりさん」と呼ばれ、あらゆる災厄から身代わりとなってお護りくださいます。
「法住寺」は、漫画「サザエさん」の作者「長谷川町子」が生前に本寺を訪れた際に、静かでいいところと気に入り、菩提寺として没後に遺骨の一部が分骨されました。

「法住寺」山門

2020年4月26日日曜日

忠臣蔵の「大石内蔵助」は京都山科の「岩屋寺」で秘かに時を待ちました

京都市山科区西野山の「岩屋寺(いわやじ)」は、境内に江戸時代中期に起こった赤穂事件で、主君の仇討ちの首領となった「大石内蔵助良雄(おおいしくらのすけよしお)」の閑居跡があることで知られています。曹洞宗の尼寺で、本堂には「大石内蔵助」の遺髪や遺品なども安置し、「大石寺岩屋禅寺(おおいしじいわやぜんじ)」とも呼ばれています。

年参道入口の「大石大夫閑居跡」の標石

2020年4月17日金曜日

大津市伊香立の「新知恩院」は知恩院が応仁の乱から疎開して創建しました

「新知恩院(しんちおいん)」は、滋賀県大津市伊香立にある浄土宗の寺院です。応仁の乱の戦火に巻き込まれて炎上した京都東山の「知恩院(ちおいん)」は、焼け残った仏像や経典などを避難させようとして、当地に寺院を創建して避難させてきた仏像や経典などを安置して「新知恩院」と名付けました。

山門

2020年4月8日水曜日

京都上高野の「蓮華寺」の書院の縁側から庭を眺めていると時間を忘れます

京都市左京区上高野(かみたかの)の高野川のほとり、若狭路(鯖街道)沿いにひっそりと佇む「蓮華寺(れんげじ)」の庭園は、書院の縁側の前に池があり、池には舟石や亀石・鶴石が配置され、そして池の周囲には楓や松などの木々が配置されています。初夏には青もみじ、晩秋には紅葉が池に映え、縁側に座って眺めていると時間の過ぎるのを忘れます。


2020年3月16日月曜日

「牛に引かれて新善光寺参り」滋賀県栗東市の「新善光寺」にお参りしました


滋賀県栗東市にかつて「西の善光寺」と云われ大変栄えていた「新善光寺」があります。「新善光寺」には、信濃の「善光寺」「善光寺如来」を分霊した「一光三尊善光寺如来」をご本尊としてお祀りしています。


2020年3月15日日曜日

京都山科の「永興寺」は「承陽大師・道元禅師」ゆかりの曹洞宗のお寺です

京都市山科の山科疎水を「山の内橋」で渡ると、山縁に禅宗の曹洞宗の寺院「永興寺(ようこうじ)」があります。曹洞宗は、福井県の永平寺を大本山とする禅宗の宗派で、座禅により自らが悟りを開くことを教えとしています。境内の「山科豊川稲荷社」には、豊川稲荷神社の分霊の「豊川吒枳尼真天(とよかわだきにしんてん)」をお祀りしています。


2020年3月13日金曜日

京都山科「山科聖天双林院」の「聖天さま」は強大な法力でご利益が期待できます

京都山科の「毘沙門堂門跡」の塔頭「双林院(山科聖天)」「聖天堂」には法力の強大な「大聖歓喜天(聖天様)」が祀られていますので、一心に祈ることによって現世の願いごとを聞き入れていただけます。紅葉の穴場としても知られています。


2020年3月11日水曜日

京都山科の「本圀寺」は日蓮宗の大本山 金色の鳥居の「清正宮」もあります

京都市山科区の山間の「山科疎水」に架かる赤い欄干の橋「正嫡橋」を渡ると、「南無妙法蓮華経」と刻まれた大きな標石があります。そしてその奥には「日蓮宗教院」と刻まれた標石と「総門要付關」と書かれた扁額の架けられた門が見えてきます。「日蓮宗」の大本山「本圀寺」の入り口です。


2020年3月2日月曜日

JR東海CM「そうだ京都、行こう」で一躍注目された山科の「毘沙門堂門跡」

京都市山科区のJR山科駅から北へ約20分、駅周辺の賑やかさが嘘のような閑静な住宅街を抜けると「毘沙門堂門跡」の標石が見えます。ここはかつて、JR東海の旅キャンペーンCM「そうだ京都、行こう」で「春の枝垂桜」「秋の紅葉」で一躍脚光を浴びた門跡寺院です。

仁王門への階段

2020年1月10日金曜日

岐阜県羽島市の「一乗寺」は「弘法大師空海」が創建した由緒ある寺院です

「一乗寺」岐阜県羽島市の木曽川と長良川に挟まれた地にあって、大変歴史のある寺院です。創建当時は七堂伽藍を備えた立派な寺院であったそうです。境内には「いちょう」の木が植えられ、晩秋には「ぎんなん」のかぐわしい香りが漂います。


2019年12月9日月曜日

京都市左京区の「法伝寺」は仏教のお稲荷さん「吒枳尼天」を祀っています

京都市左京区の「真正極楽寺真如堂(しんしょうごくらくじしんにょどう)」の境内の表参道を入って直ぐ左奥に鳥居が立ち、境内は玉垣で囲まれています。真如堂の塔頭寺院の「法伝寺(ほうでんじ)」です。お寺なのになぜ鳥居が? 鳥居の脇に立つ社標には「吒枳尼天(だきにてん)」と刻まれています。もともとは真如堂の稲荷堂でした。

法伝寺

2019年10月29日火曜日

京都市左京区の「迎称寺」「極楽寺」「東北院」は時宗の寺院です

京都市左京区浄土寺真如町の「真如堂」の西北の通り沿いに並ぶ東から「迎称寺」「極楽寺」「東北院」は、一遍上人の「時宗」の寺院です。(迎称寺と極楽寺の間に臨済宗の寺院「大興寺」を挟みます)

迎称寺

2019年10月24日木曜日

滋賀大津の「聖衆来迎寺」の表門は明智光秀の坂本城の門を移築しました

滋賀県大津市比叡辻の「聖衆来迎寺」には、織田信長の重臣の「森可成」の墓があります。「森可成」は「本能寺の変」で信長とともに「明智光秀」に討たれた「森蘭丸」の父親です。「聖衆来迎寺」は、多くの文化遺産を蔵していることから「近江の正倉院」と云われ、また堂宇の建物も往時の特徴を残した貴重な文化財となっています。


2019年10月6日日曜日

滋賀県大津市小野の「上品寺」は「小野篁」が開基です

「上品寺(じようぼんじ)は、平安時代のエリート貴族で、神通力を駆使して昼間は朝廷勤め、夜には冥府で閻魔大王の裁判の補助をしていたと云われている「小野篁(たかむら)が開基となって創建しました。


2019年10月5日土曜日

滋賀大津「義仲寺」は芭蕉の墓や若冲の天井絵など見処満載(その3)

前回の「滋賀大津「義仲寺」は芭蕉の墓や若冲の天井絵など見処満載(その2)」では、「義仲寺」境内の「木曽義仲の墓」「松尾芭蕉の墓」、「翁堂」「伊藤若冲」の天井絵や、「史料館」の展示品など、境内のその他の見処についてご紹介しました。
今回は、「巴御前」を供養する「巴塚」「巴地蔵堂」、芭蕉に関する史料を収蔵する「粟津文庫」、境内の「句碑」などを紹介します。

「義仲寺」山門内 井戸と芭蕉