滋賀県栗東市にかつて「西の善光寺」と云われ大変栄えていた「新善光寺」があります。「新善光寺」には、信濃の「善光寺」の「善光寺如来」を分霊した「一光三尊善光寺如来」をご本尊としてお祀りしています。
新善光寺(しんぜんこうじ)由緒
寺 号 九品山(くぼんざん)新善光寺(しんぜんこうじ)
宗 旨 浄土宗
御本尊 一光三尊善光寺如来(銅造阿弥陀三尊像)
創 建 鎌倉中期の建長5年(1253年) 如来堂として創建
開 基 小松佐衛門慰尉宗定(こまつざえもんいいむねさだ・高野宗定)
中 興 江戸時代初期の寛文元年(1661年) 本堂建立「新善光寺」と改称
中 興 膳所城主 本多俊次(ほんだとしつぐ)
札所等 近江湖南二十七名刹霊場十九番札所、びわ湖百霊場99番札所
所在地 滋賀県栗東市林256
「新善光寺」は、昭和の初めのころまでは大変栄えており、彼岸の縁日には参道に屋台がならび、多くの参拝者がひしめくように行き来していました。
宗 旨 浄土宗
御本尊 一光三尊善光寺如来(銅造阿弥陀三尊像)
創 建 鎌倉中期の建長5年(1253年) 如来堂として創建
開 基 小松佐衛門慰尉宗定(こまつざえもんいいむねさだ・高野宗定)
中 興 江戸時代初期の寛文元年(1661年) 本堂建立「新善光寺」と改称
中 興 膳所城主 本多俊次(ほんだとしつぐ)
札所等 近江湖南二十七名刹霊場十九番札所、びわ湖百霊場99番札所
所在地 滋賀県栗東市林256
「新善光寺」は、昭和の初めのころまでは大変栄えており、彼岸の縁日には参道に屋台がならび、多くの参拝者がひしめくように行き来していました。
山門 |
山門の飾り彫り |
平安時代末期の源平の乱(治承の乱)の後、源氏に敗れた平清盛の長子「小松内府重盛」の一族の「小松佐衛門慰尉宗定(平宗定)」が、この地に逃れ住みました。「小松佐衛門慰尉宗定」は当地の地名をとって「高野宗定」と名乗りました。
「宗定」は、平家一門の菩提を弔うため、信濃の「善光寺」へ48度の参拝を発願しました。栗東の地からの大変厳しい参拝でしたが、その後「宗定」は12年を経てこの願は成就しました。
そして満願の日の未明、善光寺の如来様が「宗定」の夢枕に立ち「江州一円の衆生済度のため、我(如来様の分身)を連れ帰れ」という御告げを授けました。眼が覚めると「如来様の分身」が、「宗定」の前にお立ちになっていたということです。
鎌倉時代中期の建長5年(1253年)、「宗定」は現在地に「如来堂」を建立し、如来様の分身「善行寺如来」をこの地に請来してご本尊としてお祀りしました。
江戸時代初期の寛文元年(1661年)、当地を治めていた「膳所城主 本多俊次(ほんだとしつぐ)」は、「善光寺如来」に深く帰依して、本堂を建立・寄進するとともに「略縁起(りゃくえんぎ・由緒の意)」を著わし奉納しました。「新善光寺」の寺号はこのとき「俊次」が命名しました。
その後は、「俊次」の宣伝効果で近江一帯に「新善光寺」の名が広がり、多くの信者が集まり、近江でも屈指の名刹となりました。
明治元年(1868年)、有栖川宮公の三回忌に宮家より追善のための御尊牌(いはい)が奉安(安置)されました。その後も「新善光寺」は繁栄を続け、本堂は明治21年(1888年)に再建され、また山門は同じく明治21年に新築され、昭和の初めころまでは「西の善光寺」と云われるほどに栄えていましたが、時と共に信者や檀家も離れていき徐々に衰退していきました。
現在の本堂は、昭和56年(1981年)に大修繕が完了したものです。
本堂 |
本堂の「善光寺」の扁額 |
本堂 |
本堂前の香炉 |
本堂内部
寺務所にお声かけすることで、本堂内部の外陣まで入り、外陣から内陣を拝観することができます。
本堂外陣の「九品山」の扁額 |
本堂内陣の「新善光寺」の扁額 |
本堂内陣の厨子の中にご本尊の「一光三尊善光寺如来(銅造阿弥陀三尊像)」が安置されていますが、秘仏となっており、7年に1度の御開帳は次は平成28年です。本尊は鎌倉時代の作、銅造、阿弥陀如来は高さ47cm、観音菩薩立像と勢至菩薩立像は高さ32.5cm
本堂内陣の厨子 |
本堂の地下には、新善光寺名所「戒壇めぐり」があり、真暗闇のなかを「戒壇めぐり」できます。(有料 大人200円・小人100円)
外陣には「子育地蔵」と「水子地蔵」が祀られています。
子育地蔵 |
水子地蔵 |
外陣の安置されている「おびんずる様」は、自身の体の悪いところをなでて、祈りながら「おびんずる様」の同じ箇所をなでると悪いところが治るといわれています。
おびんずる様 |
佛使の牛
「牛に引かれて善光寺参り」の佛の使いの牛です。
佛使の牛 |
しあわせの鐘
参拝者は誰でも突くことができます。願いをこめて突きましょう。
しあわせの鐘 |
両親供養観音様(ふたおやくようかんのんさま)
この世に送り出していただいた、両親の恩は比類なきものです。両親に感謝しましょう。
両親供養観音様 |
山門横の駐車場の塀沿いの「南無阿弥陀仏」の石標
南無阿弥陀仏 石標 |
「新善光寺」の西側に「浄土真宗尼寺多喜寺跡」の石標がありました。
多喜寺跡の石標 |
手水舎
「新善光寺」には、この他にも「千躰観音」を安置した「千躰観音堂」や、栗東市から指定を受けている庭園、など見どころ満載です。
境内には「梅」や「桜」の木が植えられていますので、花の季節には楽しみが倍増です。
アクセス
JR草津線 手原駅下車 徒歩30分
名神高速道路 栗東インターチェンジ出口から約5分
0 件のコメント:
コメントを投稿