2019年12月5日木曜日

「国宝姫路城」へ行ったなら是非お隣りの「好古園」へも行って下さい 癒されますよ

「好古園」は、姫路城の西側に造られた池泉回遊式日本庭園「御屋敷の庭」を中心に、趣の異なる全部で九つの庭園があります。「御屋敷の庭」では園内には沢が流れ池に注ぎ、遠くには姫山を借景として滝から水が落ちています。「茶の庭」ではきれいに整備された庭を眺めながらお茶室で抹茶が気軽にいただけます。その他「流れの庭」「竹の庭」などそれぞれに趣のある庭を楽しめます。


「好古園」は、古地図の「姫路侍屋敷図」を基に「姫路城西御屋敷跡」で発掘調査で確認された西御屋敷等の遺構をそのまま生かして作庭され、平成4年(1992年)に開園しました。

所在地:兵庫県姫路市本町68-49

「姫路城西御屋敷跡」とは、江戸時代の初代姫路城主となった「本多忠政」が、元和4年(1618年)に姫路城の西側に造営した西尾屋敷や武家屋敷、通路等の遺構をいいます。

「好古園」は総面積約1万坪で、9つの日本庭園からなり、それぞれが屋敷割遺構どおりに築地塀等で区切られています。各庭園入口には長屋門や屋敷門、園内には渡り廊下など江戸時代の建築が再現されていることから、時代劇や大河ドラマの撮影地にもなっています。

9つのそれぞれの庭園は、次のとおりです。
① 御屋敷の庭
② 苗の庭
➂ 茶の庭
④ 流れの平庭
⑤ 夏木の庭
⑥ 松の庭
⑦ 花の庭
⑧ 築山池泉の庭
⑨ 竹の庭

好古園案内図
「好古園」の入口は、姫路城大手門からお堀沿いに西側へ進むと右手に現れます。

〔開園時間〕
4月27日~8月31日 午前9時~午後6時(入園は5時30分迄)
9月 1日~4月26日 午前9時~午後5時(入園は4時30分迄)  
休園は12月29日、30日

〔入園料〕
大人310円(18歳以上) 
小人(小・中・高校生)150円
姫路城とセット券
大人1050円(18歳以上) 
小人(小・中・高校生)360円 

順路通り進みます。
最初は「御屋敷の庭」です。

屋敷の庭入口の屋敷門
屋敷門を抜けると緑の中に「活水軒」が見えます。

活水軒へのアプローチ
活水軒入口
「活水軒」は、庭園内に設けられたレストランです。姫路城の見学を終えて疲れた体を休ませながら、食事でもいかがですか。

メニューの一例
あなご丼セット(あなご丼と天ぷらなど) 1380円(税込み)
冷たいそばとあなご丼セット 1380円(税込み)
ざる夢そばと穴子天ぷら 1380円(税込み)
いろどり活水軒官兵衛弁当 1780円(税込み)

少し贅沢して
姫御膳 2620円(税込み)
穴子重セット 2180円(税込み)


活水軒の玄関には、見事な楓の盆栽が飾られていました。

楓の盆栽
「活水軒」を出て、渡り廊下に進みますと左手から楓の繁みの間から音をたてて沢が流れています。その水音と水の流れを見ていますと、自分が渓谷の中の沢に立っているような
感覚になります。

沢の流れ
次に渡り廊下で目を右に転じると、瀬戸内の海に見立てたといわれる池が背後の姫山を借景として広がっています。そして木々の奥には滝から水が流れ落ちています。これらの風景の庭は「潮音斎(ちょうおんさい)」と呼ばれます。



渡り廊下を渡りきると、土間と畳敷きと池に突き出した展望床のある和風建物に入ります。畳に腰かけて庭を楽しむもよし、展望床から庭を楽しむもよし、ゆったりと景色を楽しめます。


池には多くの錦鯉が泳いでいます。


池の中に枝ぶりの良い松が植えられた中島が配置されています。


対岸に向けて石橋が架かっています。そしてその背景には姫路城の西の丸の櫓が見えています。







「御屋敷の庭」の次は、「苗の庭」です。ここでは木材で枠組みされた育苗床で江戸時代に栽培された植物を中心に育てています。育苗床では大切に苗を育てている様子が分かります。

苗の庭の入口の屋敷門
「苗の庭」の次は、「茶の庭」です。本格的数寄屋建築のお茶室「双樹庵」を中心に玄関前の庭、広間の庭、小間の庭、飛び石、蹲踞(つくばい)などが配置されています。

茶の庭への門
茶室「双樹庵」
お茶室「双樹庵」は、裏千家第15代家元「千宗室」の設計・監修によって数寄屋大工が技術の粋を傾けた本格的茶室です。姫路城の天守閣に向かって建てられた茶室では、姫路市内の茶道教室のお師匠さん達がボランティアで抹茶をたてておられます。足がつらいお年寄りや正座ができない外国人向けに椅子席も用意されています。

料金は、抹茶と茶菓子合わせて500円です。(お茶菓子は市内の有名菓匠のものです)

お茶室には、外国人夫婦の観光客が訪れていました。

お茶室から天守閣方向の庭
広間のお茶室の隣には、小間の茶室もあります。この茶室には床の間や丸窓、蹲踞(つくばい)が配置されています。窓から眺める景色と素敵です。

小間の茶室






蹲踞と飛び石
丸窓
「お茶の庭」の次は「流れの庭」です。

流れの庭への門
「流れの庭」は、穏やかな水の流れの風景のなかに「流翠亭(りゅうすいてい)」が設けられています。春は「シダレザクラ」、初夏は「カキツバタ」、「ハナショウフブ」と新緑・紅葉と四季を通じて楽しめるとのことです。

流翠亭


「夏木の庭」の遠景に姫路城の天守閣と西の丸が見えます。



夏木の庭の小紫式部
「松の庭」





花の庭への竹の塀

「花の庭」




先程の竹の塀とは趣の異なる竹の塀です。

竹の塀

「築山池泉の庭」への門の屋根に「ごいさぎ」がとまっていました。


結構立派な「ごいさぎ」でした。

ごいさぎ
またも趣の異なる竹の塀が現れました。



築山池泉の庭
「築山池泉の庭」の「臨泉亭」と背景に姫路城西の丸
「竹の庭」「釣瓶」と趣の異なる竹の塀



竹の庭
「築山池泉の庭」を出ると、白漆喰の土塀が現れます。江戸時代の侍屋敷の土塀を見事に再現しています。


土塀の丸瓦の家紋も道の両サイドで変えてあります。心憎い心配りです。





「好古園」はゆったりとした時間が流れるそんな素敵な日本庭園でした。

アクセス
JR山陽本線・新幹線・山陽電鉄 
姫路駅北口から神姫バス乗車「大手門前」バス停下車徒歩5分
JR山陽本線・新幹線・山陽電鉄 姫路駅下車徒歩20分

0 件のコメント:

コメントを投稿