今回は、本殿から先のお参りルートのご紹介から続きをご紹介します。
出雲大社のお参りルート(参考)
9.出雲大社本殿
本殿は、玉垣、瑞垣(廻廊)、荒垣の三重の垣根で厳重に護られています。大国主大神の御神座は本殿内の北東にあって、正面でなく西側を向いているそうです。従って八足門から参拝するときは、神様を横から向いて参拝する形になります。
このため荒垣の外周西側の筑紫社附近に御神座の正面に向かって参拝する場所が設けられており、人気のパワースポットになっています。後に紹介します。
本殿内の天井には7つの雲の絵が描かれているそうです。
現在の本殿は延享元年(1744年)に建てられたもので、高さは8丈(約24m・ビル7階相当)あり神社としては相当な高さです。
下の写真の中央部分の屋根に「千木(ちぎ)」を載せている建物が本殿です。背後の山は御神体の「八雲山」です。
手前の参拝客が集まっている建物は御守授与所です。御朱印は御守授与所の向いの拝殿の裏手にある建物で授かります。
本殿 |
東北隅から見た本殿 |
江戸時代の国学者「本居宣長」は、出雲大社本殿は平安時代には高さ16丈(48m)、さらに神代の後には高さ32丈(96m)あったと文献に著わしているそうです。その他にもこの「出雲大社高層神殿」の伝承を裏付ける文献も現れるなど、真偽について長年議論されてきたそうです。
ところが、平成12年出雲大社境内から巨大な柱根(太い杉を3本束ね、直径が3m)が発掘され、16丈説が一躍脚光を浴びました。この珍しい柱根の構造は中世の神殿建築の図面とそっくりで、文献を裏付ける考古学的な大発見となりました。本殿は田の字型に並ぶ9本の柱で支えられており、調査の結果3本を確認しています。年代測定の結果、鎌倉時代前半のものと推定されています。
この大発見を受けて「出雲大社高層神殿」について、各所のCGチームが3Dで想像図を描いたり、模型を作ったりしていますが、残念ながら掲示することができません。
10.西十九社
東西に2つあります。神在祭(出雲では10月)の際に八百万の神々の宿舎となるところです。
11.氏社
12.御神座参拝所
荒垣の外側の本殿の御神座のある附近に参拝所が設けられています。ここで御神座と正対して参拝することが出来ます。パワースポットで参拝者の行列が出来ます。
13.彰古館(しょうこかん)
資料展示がされていて、1階には大国様・恵比須様の像、2階には出雲大社の信仰に関する資料を展示しています。
土日・祝日のみ開館
開館時間:8時30分~16時30分
拝観料200円
14.出雲神社(素鵞社、そがのやしろ)
須佐之男命をお祀りする社で、本殿後方の一段高いところの御神体の前に祀られています。パワースポットです。強いご神気を感じます。ここも参拝に行列が出来ます。
15.ウサギの像
因幡の白兎のかわいい像が「素鵞社の前」、「本殿背後」にいくつか飾られています。
16.文庫
桧皮葺の文庫の屋根から神秘的な靄(湯気)が立ち昇っています。
17.釜社(かまのやしろ)
「お稲荷さん」、宇迦之御魂神が祀られており、食物をつかさどる神様です。
18.東十九社
東西に2つあります。神在祭(出雲では10月)の際に八百万の神々の宿舎となるところです。
19.観祭桜(かんさいろう)
「八足門」の東側にあって、役人や要人が、2階にあがって南側の境内を見るための建物とされています。
20.庁舎
社務所、御祈祷の受付や社務を執る建物で最近建てられた木造建築で、建物の中に入ると桧の良い香りが鼻にきます。
21.神楽殿
昭和56年(1981年)に造営され、祭典・祈願・結婚式などが執り行われます。正面の大注連縄は長さ13.6m、重さ5.2tあり日本最大級です。
神楽殿の西側の鏡の池 |
鏡の池に咲く黄色い蓮の花 |
22.神馬神牛像
神馬はなでれば子宝・安産に恵まれ、神牛はなでれば学力向上が期待できると云われています。
23.野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)
参道の大鳥居の西側、相撲場の北西にあって、相撲の始祖(野見宿禰命)を祀っています。
相撲場 |
以上で「出雲大社」のご参拝は無事お勤めできました。お疲れ様でした。
最後に、「勢溜(せいだまり)の大鳥居」から参道の「一の鳥居」と出雲市内を眺めます。
アクセス
JR山陰本線 出雲市駅で下車して一畑バス「出雲大社・日御碕・宇竜行き」乗車
「出雲大社」バス停下車すぐ
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