2019年7月4日木曜日

輪島の朝市は売り手の元気なおばちゃんとのやりとりが最高

輪島の朝市は岐阜の高山、千葉の勝浦と並んで日本三大朝市に数えられる有数の朝市です。その歴史は平安時代にさかのぼり、神社の祭礼日に魚介類、野菜等を物々交換しあっていたのが輪島朝市の起源と言われています。
以来、約千年も続く輪島の朝市は、能登地方の食文化の継承の役割と奥能登観光の要としての役割を併せ持ち賑わい続けています。


輪島の朝市は「輪島朝市組合」という組織になっていて、現在会員は300名を超える規模ということです。実際に日々の朝市に出ている店はまちまちのようで、だいたい100軒から最大250軒が店を出しているようです。私が行った日は4月中旬の平日の朝8時過ぎでしたのでそんなに多くは出ていませんでしたが、時間が経つにつれて店の数は増えていきました。

輪島朝市は、毎日8時~12時まで開催されています。休業日は毎月第2・第4水曜日と正月1日~3日です。

輪島朝市通りの標識があります
朝市通りの8時過ぎ 店はこれから増えていきます

輪島朝市通りの道路を挟んで両側に店が並びます。普段は店舗を構えている店が朝市の時間帯だけ屋台に商品を並べる店もあれば、農家のおばちゃんが道路にシートを敷いてその上に商品を並べて売っている小さな店など様々です。

漆器の店舗が朝市で屋台を出しています
ジャガイモ、漬物などシートに並べて
干物・塩辛など
のどぐろ・黒むつなど地ものの魚の干物

魚介類や野菜など、地元で採れたものを自分たちで加工して店に出しているため、新鮮で
安いです。試食も盛んに勧めてくれますので、しっかり確かめて買うことができます。

「にーちゃん2つで千円にしとく」と言われれば、ついつい買ってしまいます。なかなか売りてのおばちゃんは商売上手です。

店先で加工していますので新鮮
「安くして」と言うと、びつくりするほど安くしてくれたり、「おまけ」がついてきたり、こちらが大丈夫かなと心配してしまいます。
雨合羽を着て店番
醸造元もありましたが「残念」今日は車で来ていました

輪島朝市通りの終点を「いろは橋」に向かうと、NHK朝の連続テレビ小説で奥能登を舞台に土屋太鳳が主演していた「まれ」を展示している「輪島ドラマ記念館」があります。

このなかにはドラマで希がバイトしていた「朝市食堂」や「美容院」のセットなどが展示されています。

輪島ドラマ記念館
「朝市食堂」のセット

美容院のセット
まれの巨大なケーキ

アニメ「マジンガーZ」や「キューティーハニー」の作者「永井豪」は輪島市の出身です。ということで、輪島朝市通りに面して「永井豪」記念館があります。
會舘時間は8時30分~17時(年中無休)、入館料は大人510円、小人210円です。







輪島朝市通りの終点に輪島の鎮守社「重蔵神社」の「重蔵神社産屋」があります。
社伝によると、重蔵神社の男神様が祭の日(8月23日)の夜、河井の浜で松明を焚き上げます。舳倉島の女神様はその光を目指して海を渡ってこられます。お二人が浜で結婚されると女神様はすぐに新しい神様を身ごもられます。
男神様は現在の産屋がある地に出産する小屋を建てられました。そして女神様が新しい御子神様をお産みになられたのがこの場所と言い伝えられています。

産屋の中に大きな柱が立っています。この御柱に触ると縁起がよいとされ、御柱に触れながら柱のまわりを廻ると願い事が叶うと云われています。

重蔵神社「産屋」

余談ですが、輪島は天然ふぐの漁獲量が日本一だそうです。私は前夜の晩飯で「ふぐの炙り丼」をおいしくいただきましたが、皆さんも輪島では「ふぐ」を食されてはいかがでしょうか。

輪島ふぐの標識

アクセス
金沢から車で約1時間40分(のと里山海道経由)


0 件のコメント: