「畑井(さん)」の「竹の子づくし」は、大変希少な「白子たけのこ」を使った味わい深いたけのこのフルコースでした。
「畑井」さんは、大原野の「西国陀二十番札所 善峯寺」へ向かう参詣道の途中にあり、ご夫婦2人で営んでおられるこじんまりとしたお店です。
3月の彼岸の頃から5月中旬頃までが「たけのこ」の旬ということで、所有される竹林で息子さんが掘ってこられた「たけのこ」を調理されて店に出されているとのことでした。
「竹の子」は旬の季節以外でも、ビン詰めで保存したものを食べさせてもらえるとのことです。
お店はカウンター席が7席のみですが、たけのこが旬の季節には予約でになるとのことでした。
私たちは、2人とも「竹の子づくし」(税込み5000円)をいただきました。
最初に、大皿とお吸い物が出てきます。「竹の子の刺身」「竹の子の佃煮」「竹の子の煮物」「竹の子の木の芽和え」が盛られています。お吸い物はもちろん「竹の子」のお吸い物です。
大皿盛り
大皿の左下側は刺身です。中央下側の酢味噌でいただきます。
右下側は佃煮で、花かつおで薄味に仕上げてあります。
右上側は、煮物で大きく切った竹の子がこれも薄味で柔らかく煮込まれています。
最後に、中央は木の芽和えです。山椒の香りとともにいただきます。
次に、「竹の子ご飯」が出てきます。
竹の子の食感が心地よく伝わります。
竹の子ご飯
最後に揚げ物の「竹の子の天ぷら」が出てきます。
目の前で奥さんが揚げてくれた揚げたてが出されます。「ほくほく」で甘みが一層感じられます。抹茶塩でいただきます。
竹の子の天ぷら
私たちは「竹の子づくし」をいただきましたが、これは竹の子の準備があるので、予約が必要とのことでしたが、他にも「竹の子ご飯」「竹の子そば」「にしんそば」などのメニューがあり、これらは予約なしでもいただけるとのことでした。
「竹の子ご飯」にも、竹の子の煮物と佃煮の盛り合わせ、竹の子のお吸い物がつきます。
「竹の子そば」には、抹茶と抹茶餅がつきます。
なお、「白たけのこ」は、「竹の子づくし」にのみ使われているとのことです。
価格は全て消費税込みです。
カウンター席が7席のみですので、「できれば予約してもらえばお待たせすることはないので」ということでした。
メニュー
ご夫婦はお二人とも気さくで、調理しながら話を聞かせてくれます。カウンターの中での分担は決まっているようで、奥さんは調理と接客、ご主人はごはんをついだり、お茶を入れたりされており、ほほえましい雰囲気でした。
ご夫婦で分担
京都の竹の子といっても、「大原野(京都市)」近辺の西山で採れる竹の子と、「乙訓(長岡京)」で採れる竹の子では少し違いがあるのだそうです。
※白たけのこは、色の白さと刺身で食べられるやわらかさがあり、同じ竹林でも希少な竹の子だそうです。
お店の玄関
道路際に看板が出ていますが、見落とさないよう注意してください。
看板
善峯寺への参詣道には「朝掘り竹の子」を売る店や、無人販売所も多数あります。自宅であくぬきをして食されるのも贅沢ですね。
旬の季節には、お土産にも喜ばれます。
京都市の国道沿いや長岡京市、向日市の竹の子が有名ですが、大原野の竹の子は穴場ですので、是非足を運ばれてはいかがでしょうか。
アクセス
京都縦貫道 大原野IC出口より約15分 長岡京IC出口より約25分
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