2019年5月20日月曜日

京都御所の通年公開で御所内を見学してきました(後編)

「京都御所の通年公開で御所内を見学してきました(前編)」の続きです。
 
以前は、春と秋の一般公開と事前申し込みによる通年参観のみでしたが、現在は土日・祝日を含め一年を通して申し込み手続き不要で見学できるようになっています。
ただし、見学できる範囲は限定されていますのであしからず。

京都御所の公開順路はリンク先を確認のうえご覧ください。
 
前編では「紫宸殿」まで見学しました。後編では紫宸殿を過ぎて清涼殿から見学していきます。
  
この扉を抜けると清涼殿です。 
 

清涼殿

清涼殿遠景
清涼殿(せいりょうでん)は、入母屋桧皮葺の寝殿造りの建物で、平安時代に天皇のご生活の場であったときの様式を復元して建てられています。中央には、天皇がご休息に使われた御帳台が置かれ、その手前の厚い畳が「昼御座(ひのおまし)」と呼ばれ、天皇が昼間お使いになった御座所です。
清涼殿

清涼殿

清涼殿 前庭の呉竹の台


清涼殿 前庭

日華門(一部修復工事中でした)

建春門

春興殿  

春興殿(修復工事中でした)
春興殿(しゅんこうでん)は、京都御所で行われた大正天皇の即位礼に合わせて大正4年の(1915年)に造営されました。式の際、皇位とともに継承される三種の神器の一つ「御鏡」を皇居からお移しして奉安し、賢所大前の儀を行った建物です。


小御所  

小御所(ピンボケですみません)
小御所(こごしょ)は、寝殿造りと書院造りの両方の様式が混合した建物で、諸種の儀式が行われ、将軍・大名など武家との対面にも使用されました。また、慶應3年の(1867年)12月9日の王政復古の大号令が発せられた日の夜、「小御所会議」がここで行われました。昭和29年に焼失、昭和33年に復元されました。

小御所
小御所とその北側の御学問所の間には「蹴鞠の庭」があります。蹴鞠は貴族だけでなく、天皇、皇族、武家、神官までたしなんだということです。
  
蹴鞠の庭
蹴鞠の様子

御学問所
  

御学問所
御学問所(おがくもんじょ)は、入母屋桧皮葺の書院造りの建物で、和歌の会など学芸に関する行事のほか、臣下との対面にも用いられました。

御池庭

  

御池庭
御池庭(おいけにわ)は、池を中心とした回遊式庭園です。前面は州浜で、その中に舟着への飛び石を置いています。右手に欅橋(けやきばし)が架かり、対岸には樹木を配し、様々な景色を楽しむことができます。


御常御殿剣璽(けんじ)の間、上段の間、中断の間、下段の間

  

御常御殿剣璽(けんじ)の間、上段の間、中断の間、下段の間

御常御殿剣璽(けんじ)の間、上段の間、中断の間、下段の間は、上段の間以下は奥における参賀など御対面の場として用いられました。上段の間の後方に三種の神器のうちの剣璽を奉安した剣璽の間があります。

御常御殿剣璽(けんじ)の間、上段の間、中断の間、下段の間

御内庭

御内庭(奥に茶室)
御内庭(ごないてい)は、曲折した遣り水を流して、土橋石橋を架けた趣向を凝らした庭で、奥に茶室を構えています。

御内庭


御三門

御三門

参観順路出口

休憩所には飲み物他、御所グッヅを販売しています。長財布などは金の菊の紋章が刻印されています。その他扇子、手ぬぐい他、御所ならではの土産物や記念品がお手頃な価格で置いてありました。 

後方の建物が休憩所

休憩所内部

奥のテントで首に掛けた認識証を返却して退場します。

京都御苑 堺町御門



京都御所の通年公開について詳しくは、宮内庁ホームページを参照してください。
宮内庁ホームページ「京都御所の通年公開について」

今度は同じ京都御苑内の「仙洞御所」を参観して、ブログにアップいたします。

なお、建物他の説明は宮内庁ホームページから引用させていただいております。

アクセス
京都地下鉄烏丸線 今出川駅下車 南へ徒歩5分


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