2019年5月23日木曜日

大津の種徳禅寺は茅葺の本堂や運試しの壺など見どころ満載

大津の「種徳禅寺(しゅとくぜんじ)」は大津最北部の高島市との境、北小松の比良山のふもとにあって、春は桜、秋は紅葉、冬は雪で彩られ、茅葺の本堂や運試しの壺もあり、見どころ満載で四季を通じて楽しめるお寺です。


 種徳禅寺 由緒 

寺号 龍王山 種徳禅寺

宗旨 臨済宗 東福寺派 (禅宗の一派)

御本尊 釈迦如来

御利益 金運・開運・良縁・安産・旅行安全

種徳禅寺は、応安4年(1370年)足利義満・伊藤丹後守祐義により創建され、応仁の乱(1467年~1477年)の頃、京都相国寺より節叟松公禅師を開山(寺院を開創した僧侶のこと)に迎え種徳寺が誕生しました。
一時海蔵庵と称しましたが、その後、元文元年(1736年)8月3日に元の種徳寺に戻りました。


種徳禅寺は、前に琵琶湖、背後に比良山系という風光明媚な地にあります。また、琵琶湖との間にはJR湖西線の高架線路があり、電車が通ると何か物悲しい風情があります。

お寺の背後は比良山系の麓

湖西線(サンダーバード)

現在湖西線の更に琵琶湖よりに湖西道路の高架橋を建設中です。

山門入口には、寺号の石碑と歌碑があります。

「生かされて いるよろこびをたたえつつ 上りゆくなり 浄土への坂」

禅宗の悟りの境地を詠んだ歌でしょうか。

歌碑の背後には枝垂桜の枝が枝垂れています。桜の季節が楽しみです。

山門の歌碑

 茅葺の本堂の屋根 

本堂の屋根は茅葺となっており、大変趣きのある建物です。お参りした日はご住職はご不在でしたので、御本尊の釈迦如来は拝観できませんでした。

茅葺の本堂

茅葺の本堂

茅葺の本堂

鐘楼

 比良之大龍王神 

比良山の霊験あらたかな比良の龍王神は、幸運・強運の神様です。




 布袋様と寿仙人 

山門を上がると境内正面に、布袋様の石像と寿仙人の石碑があります。
布袋様は中国の禅宗の僧侶がモデルで弥勒菩薩の化身といわれています。
布袋様は金運・開運・良縁などに御利益があります。

布袋様像と寿仙人の石碑(左奥)

 宇宙弘法太師堂 

宇宙弘法太師堂には、弘法大師をお祀りしてあり、安産にご利益があります。

宇宙弘法太師堂 

宇宙弘法太師堂 

 愛染明王堂 

宇宙弘法大師堂の奥には、愛染明王堂があり愛染明王がお祀りされています。
良縁にご利益があります。

前面左側のお堂が愛染明王堂

 運試しの壺 

壺の上に伏せてある茶碗の運試しの壺に下の隙間から硬貨(100円玉でも10円玉でも)を入れ、壺の底に落下する音がしっかりと聞こえたら幸運がありますよ。

運試しの壺

 長命水 

比良山からの湧き水です。これを飲めばご長寿間違いなし。

長命水

 身代わり観音 

厄介からあなたを守る身代わり観音です。

身代わり観音像

 薬師山八十八ヶ所霊場 

種徳禅寺の境内裏山の薬師山の八十八ヶ所に霊場が置かれています。霊場巡りをしながら
功徳を積んで浄土への坂を上がってください。結構な坂道ですので、運動にもなります。
出口は「宇宙弘法大師堂」の脇です。

 八十八霊場入口

第一番霊場 薬師如来

八十八霊場出口 左の石段

 庭 園 

何かの世界を表わしているのでしょうが、境内の下の段には庭園が広がります。

 庭園

庭園

種徳禅寺は、ご住職がいろいろと工夫されているおかげで、仏の道の様々な世界を楽しみながらご利益も授かることができるという、ありがたいお寺でした。

アクセス
JR湖西線 北小松駅下車 徒歩3分


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