2019年5月19日日曜日

京都御苑内 九條家遺構「拾翠亭」は穴場でした

九條家遺構「拾翠亭(しゅうすいてい)」は、京都御苑(京都御所)内の堺町御門近くにあります。京都御苑内で交通の便も良く静かで雅やかな空間を楽しめるのに、観光客は少なく穴場でした。

拾翠亭

九條家は鎌倉幕府以降の調停の摂政・関白になる資格を持つ家柄を表す五摂家の近衛家、九條家、鷹司家、一条家、二条家のひとつで京都御苑の禁裏の南側に屋敷を構えていました。今回訪れた九條家遺構「拾翠亭」は九條家の別邸として江戸後期に建築され茶会や歌会等社交の場として使用された建物です。

「拾翠亭」は明治以降も取り壊されずに残された数少ない建物のひとつで、数寄屋風の書院造りの建物は大変趣きのある建物で、東側に配置された九條池ともマッチして落ち着いた心安らぐ空間を形成しています。

九條池の北側には厳島神社もあり、池周辺の緑には鵜やあおさぎの野鳥も見ることができ癒しの空間です。

あまり知られていないのか、立ち寄る観光客の数も少なく隠れた穴場スポットとなっています。

参観料は大人100円と低料金で、また低料金で茶会や句会等の貸し切り使用もできるようです。


「拾翠亭」入口

1階茶室兼大広間と控の間

1階床の間

1階には十畳の茶室兼大広間と七畳半の控えの間があり、九條池に面して東側周囲には手すりのある板間が配置されており九條池の自然や厳島神社を眺めることができます。

1階には別に3畳の茶室も配置されています。

1階茶室脇 つくばい(手水鉢)

2階座敷から九條池

2階の座敷からは九條池や厳島神社、周囲の自然も眺められ、畳の上で横になっているとついつい居眠りしたくなるような居心地のよさです。2階からは東山を借景として望むことができます。

2階より九條池と高倉橋



庭園内より「拾翠亭」を望む

九條池北側の厳島神社

厳島神社は兵庫県の厳島にあったものをこの地に移したものとされており、石鳥居に特徴があります。

京都御苑 堺町御門

京都の観光ガイドにもあまり掲載されていないのか、観光客も少なく100円の参観料金で気軽に立ち寄れる穴場スポットです。心癒されるひとときを楽しむため、京都御苑散策の際に是非訪れられてはいかがでしょうか。

アクセス
拾翠亭」へは京都地下鉄烏丸線丸太町駅の1番出口を出て丸太町通り北側を東へすぐ京都御苑入口を入ると拾翠亭」の入口が見えます。

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