2019年5月21日火曜日

ファイナンシャルプランナー3級に合格しました その2勉強方法

前回「ファイナンシャルプランナー3級に合格しました その1」は、ファイナンシャルプランナー技能士3級の試験の概要と出題範囲、合格基準などについて紹介しました。

今回は、受験手続きから勉強方法について紹介していきます。


1.実技受験科目の選定

前回ファイナンシャルプランナー技能士の試験は実施団体が2つあると紹介しました。「日本FP協会(NPO法人日本ファイナンシャルプランナーズ協会)」と「きんざい(一般社団法人金融財政事情研究会)」の2団体です。これは実技試験科目の実施団体の違いによるものです。
受験者は、実技試験の選択次第で2つの団体いずれでも受験することができますが、

実技試験科目のうち、日本FP協会の「資産設計提案業務」と、きんざいの「個人資産相談業務」は基本的には同等の科目です。ファイナンシャルプランナーが個人顧客に対して
「年金」「保険」「資産運用」「不動産」「相続」などについて、幅広く相談する業務を目指す方がスキルを取得するための科目です。

従って、お金の流れについて幅広く勉強することができますので、会社の総務や庶務の業務に携われている方でスキルアップを考えておられる方や、家計の改善を考えておられる主婦の方、退職後のお金にまつわる生活設計に悩んでおられる方など、資格取得の目的だけでなく、広く浅くお金のことを勉強できる科目かと思います。


次に実技試験科目のうち、きんざいの「保険顧客資産相談業務」は、保険分野の出題が主ですので、保険会社に勤めている方や、保険を扱う仕事をしている方などが基本的なスキルを習得するための科目です。
 

私は、退職後のお金にまつわる生活設計について知識を得たいというのが、今回の受験の主な目的でしたので、実技試験科目は個人資産相談業務を受験することとしました。そのうちでも保険関係での出題のない、きんざいの「個人資産相談業務」を選択して受験手続きに入りました。


2.受験手続

実技試験科目を、きんざいの「個人資産相談業務」で受験することとしましたので、きんざいで受験手続きを行いました。
受験申請受付時期は、試験日の2~3か月前からです。
なお、日本FP協会ときんざいでは受験申請受付時期が異なりますので、ご注意ください。

インターネット申請

最初にきんざいのホームページから「インターネット受験申請受付システム」でメールアドレス、個人情報などを登録してユーザー登録します。ユーザー登録が完了すれば、再度ログインし受験種目、科目、希望受験場所、受験票の送付先、受験料の支払い方法を登録します。受験料の支払い方法は、口座振替、コンビニ支払い等選択できます。

その後、コンビニ支払いの場合は、きんざいからメールで受験料の「支払い票」が送付されてきますので、所定期日までに支払いを済ませます。支払い後、きんざいからは「支払い確認」メールが送付されてきます。

私は、コンビニ支払いを選択しましたので、コンビニで支払いました。
学科試験と実技試験、支払い手数料合わせて6,144円でした。

受験票は、受験料の支払い確認後、受験日の2週間前程度に送付されてきます。

日本FP協会で受験する際のインターネットでの受験申請はきんざいと同様に、日本FP協会のホームページから申請します。手順はほぼ同じです。

書面申請

日本FP協会もきんざいも、受験申請は書面での申請も可能です。詳しくは両団体のホームページを参照ください。

日本FP協会は、申請書を送付してもらえるようですが、期日と枚数に限りがあるようです。また全国の一部の書店に配置しているようですが、書店は限定されています。
きんざいは、ホームページから申請書をダウンロードできますので、印刷して使用ください。

書面での申請は、手間と時間がかかりますので、インターネット申請がおすすめです。


3.受験勉強スケジュールとテキスト

実技試験の科目が決定し、受験料の支払いも終わりましたので、本格的に受験勉強を開始しました。

スケジュール

勉強期間は約2か月とたっぷりあり、インターネット上のいろいろな投稿記事を見ると、3級の程度は趣味程度で簡単というものもありました。しかし、出題される範囲が相当広く、自分の経験値が及ばない分野が多いことから、じっくり取り組むこととして、スケジュールを次のように計画しました。

・テキストの読み込みに2週間
分からないところは、都度インターネットで調べる。

・過去問題の演習はテキスト以降試験日までひたすら
分からないところは、都度インターネットで調べる。

・なお、「日本FP協会」「きんざい」とも、受験申込みを受け付ける際に、出題する問題の根拠となる法律の改正は何時時点施行のものか提示されるため、よく確認して受験勉強を進めましょう。法律は日々改正されますので、勉強する際は注意しましょう。テキストは改正が追い付いていないものも過ありますし、過去問題は古いものは古い法律に基づいて出題されているものもありますので、注意しましょう。

テキストの読み込み

使用したテキストです。BOOKOFFでナツメ社の「一発合格FP技能士3級完全攻略テキスト(13~14年度)」を購入しました。これ一冊だけです。少し古いのですが、全般の理解のためには充分でした。学科と実技両方網羅されており、出題傾向も記載されているので、重点的に勉強できます。



第1章「ライフプランニングと資金計画」(重点)
ライフプランニング、社会保険、公的年金、企業年金・個人年金等、年金と税金、資金計画、ローンとカード

第2章「リスク管理」重点)
リスクマネジメント、保険制度全般、生命保険、生命保険商品、生命保険と税金、損害保険、損害保険商品、損害保険と税金、第三分野の保険

第3章「金融資産運用」(重点)
マーケット環境、預貯金・金融類似商品、投資信託、債券投資、株式投資、外貨建商品、金融派生商品、ポートフォリ運用、金融商品と税金、セーフティネット、関連法規

第4章「タックスプランニング」
税制、所得税、所得、損益通算、所得控除、税額控除、所得税の申告と納付、個人住民税、個人事業税

第5章「不動産」(重点)
不動産の見方、不動産の取引、法令上の規制、取得・保有に係る税金、譲渡に係る税金、
賃貸と税金、不動産の有効活用、不動産の証券化

第6章「相続・事業承継」
贈与と法律、贈与と税金、相続と法律、相続と税金、相続財産の評価、相続対策

第7章「総合模擬テスト 学科試験」

第8章「総合模擬テスト 実技試験 個人資産・保険顧客資産」

第9章「総合模擬テスト 資産設計」


過去問題の演習



過去問題は、インターネット上にある過去問題のコンテンツを中心に演習しました。

学科試験は、インターネットで「FP3級過去問」で検索すると、問題を読んでポチポチするだけで解答が出来て、おまけに解説も読めるという便利なサイトがいくつか出てきます。代表的なものは、「FP3級ドットコム」「過去問ナビ」などがあります。

スマートフォンで、ポチポチするだけで過去問演習ができますので、通勤途中や夜寝る前など気軽に出来ますので、勉強がすすみます。


実技試験は、事例問題が中心ですので、事例を読んで確認しながら解答する必要がありますので、設問の事例全体を見たほうが理解が深まります。
「日本FP協会」「きんざい」ともに、ホームページ上に過去問題がPDFなどの形式で貼り付けてありますので、印刷してもよし、そのまま読むもよしですが、設問を確認しながら演習をすすめます。

なお、「FP3級ドツトコム」のサイトは、実技試験問題もネット上のポチポチで解答でき、解説も確認できます。

あとは、ひたすら過去問題をひたすら繰り返し演習するだけです。


4.勉強時間

私の場合、勉強期間は約2ケ月でしたので、1日だいたい1~2時間程度の勉強時間でしたので、100~120時間ほどでしょうか。


5.受験結果

試験結果は、学科試験が60点満点で55点(100点満点で91点)、実技試験が50点満点で50点(100点満点で100点)で「合格」で合格証書を頂きました。





次回は、各試験項目について、ポイントとなる点等について、紹介したいと思います。

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