唐崎神社
御祭神 女別当命(わけすきひめのみこと)
例 祭 みたらし祭 7月28日29日
唐崎神社は大津坂本の比叡山のふもとにある日吉大社の摂社として建立されました。
日吉大社で代々神職を務められた家の先祖の、琴御舘宇志丸宿禰が当地に居住され、唐崎」と名付けられました。この頃、天智天皇が奈良の三輪山から大己貴神を大津にご勧請された際に、琵琶湖を渡り、この唐崎の地に降り立ったとされており、日吉大社西本宮のご鎮座に大変縁のある場所となっています。
御祭神「女別当命」は「宇志丸宿禰」の妻であり、持統天皇の御代の文武天皇元年(697年)に当社「唐崎神社」を創建されました。
平安時代にはこの唐崎が「七瀬の祓い」(しちせのはらい)の一所として、朝廷で行事を行う際に必ずお祓いを行う場所となり、多くの姫君たちがお祓いをされたことから始まり、古くより女別当社として、特に女性の多くの方がお参りされていました。
そのようなことから、唐崎神社は下の病・婦人病平癒の神社として崇敬を集め、現在も多くの女性の方が参拝されています。
・・・下の病・婦人病平癒に御利益があります。
由緒書
拝殿
後方が本殿
手水舎
当地に初めて居住した琴御舘宇志丸宿禰が、この地に松を植えたこに始まり、琵琶湖の扇の要とも表現されるこの唐崎神社は絶景地として知られています。
「唐崎の松」は枝を広げた一本松で優美な姿をしています。歌川広重の浮世絵の「近江八景の内唐崎夜雨」にも描かれた滋賀県内屈指の景勝地です。現在も地元の方達の尽力で優美な姿をあらわしています。
この絶景は万葉の時代より、和歌や俳句に幾度となく詠まれております。
唐崎の松
万葉集には柿本人麿の歌
「ささなみの しがのからさき さきくあれど おおみやひとの ふねまちかねつ」
古今集には紀貫之の歌
「唐崎の 松は扇の要にて 漕ぎゆく船は 墨絵なりけり」
俳人の松尾芭蕉
「唐崎の 松は花より 朧(おぼろ)にて」
近江八景「唐崎の夜雨」
近江八景「唐崎の夜雨」
滋賀県指定名勝に「唐崎」が選定されています
御朱印(以前にいただいたもの) |
唐崎神社はみたらし団子発祥の地として、京都下賀茂神社とともに名を連ねています。
7月28日29日の例祭「みたらし祭」ではみたらし団子に舌鼓をうたれます。
そして、唐崎神社の鳥居前には、みたらし団子の店「かぎや」があります。
御参拝の際には、是非お立ち寄りください。
近江かぎや
アクセス
JR湖西線京都駅から唐崎駅で下車、琵琶湖方面に向かって徒歩15分
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