被告人は、午後8時頃に自宅近くのホームンターでセロハンテープ1巻と粘着テープ1巻の計約800円相当を万引きしたもので、店を出たところで警備員に捕まり警察に通報されて逮捕されました。
罪 状 窃盗罪
被告人 50代前半 女性
求 刑 懲役1年
事件の概要
被告人は、午後8時頃に自宅近くのホームンターでセロハンテープ1巻と粘着テープ1巻の計約800円相当を万引きしたもので、店を出たところで警備員に捕まり警察に通報されて逮捕されたのでした。警察の調べに対し、万引きしたものは自分のカバンの修理に使いたかったが、うまくできるかどうか分からないので一度試しに使ってみようということで万引したと供述しています。被告人はこの犯行の直前にも近くの百均でクリアファイル他を万引きしていましたが、当時犯行が発覚せず被害届もなかっため起訴の対象にはなっていません。
被告人は平成24年にも2回、今回と同じホームセンターで万引きで逮捕されており、30万円の罰金刑を受けています。
被告人は独身で数年前に母親が認知症を発症したため介護が必要となり、この介護のために働いていた職を辞めて介護に専念しています。また母親と同居している父親も70代後半と高齢になり、一緒に世話しています。
弁護側情状証人尋問
情状証人は被告人の父親(70代後半)です。
弁護人
被告人は母親の介護をしているとのことですが、症状はどうですか。
証 人
軽度の認知症を患っており、緑内障の症状も出ています。またうつ病も発症しており、現在抗うつ剤で治療しています。
弁護人
被告人の母親や嫁いでいる妹は何と言っていますか。
証 人
母親の方は「死にたい」と言っています。妹は被告人が実刑を受けたら、息子が検察官になれないと嘆いています。
弁護人
被告人が再度犯罪を犯さないよう、証人はどのように監護しますか。
証 人
買い物には一人で行かせず、付いていくようにします。
被告人質問
弁護人
今後再犯しないためには、どのようにしますか。
被告人
買い物には大きいバッグは持ちません。また身内に付き添ってもらいます。
論告求刑
検察官 懲役1年を求刑します。
弁護側最終弁論
弁護人 執行猶予付きの判決を希望します。
裁判の向う側
被告人が万引きをしたのは、お金が無かったというだけでは無いなーと感じました。勝手な想像ですが、被告人は日々の生活のストレス、介護、孤独感いろいろあったんやろなー
それが解決しない限り、
このひとまたやるやろなあー。
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