今回ご案内させていただくのは、「祇園白川の桜と辰巳大明神」です。
祇園白川の桜と辰巳大明神
京都市東山区巽町の祇園白川は、祇園の風情のなかで楽しめる桜の名所として全国的に知られています。
平成31年4月4日は、寒の戻りで桜の開花は少し遅れるとの予想が出ていましたが、祇園白川の桜を見ようと出掛けました。
結果、一部にやや五分咲きの木もありましたが、ほぼ満開で、観光客と前撮りのカップルがいっぱいで身動きも難しいような活況でした。
白川を川端通りから巽橋に向かって、桜を楽しみながら歩いていきます。
川端通りから縄手通りに向かって
縄手通りから川端通りへ向かって 前撮りカップルが
白川の縄手通りに架かる大和橋
弁財天社と地蔵尊
川端通りから東へ白川沿いに入ってすぐにのところに、弁財天社と地蔵尊があります。
鎌倉時代の始め、安貞2年(1228年)鴨川が氾濫を起こしました。時の鴨川治水担当の防鴨河師の勢多判官為兼が、鴨川を鎮めるために河北に弁財天社を建立しました。
弁財天は、市杵島姫命(宗像三女神の内の一女神)を祀っており、白川の桜の華やかさが似合っています。
弁財天の財は、「財」に通じることから「財福」や「金運」にご利益があります。
満開の桜とともに
弁財天社
地蔵尊
縄手通りを過ぎて進むと、白川の対岸の川沿いには料理旅館やスイーツの店が並んでおり、白川に架かる小橋で店に入っていくことができます。
観光客で賑わう祇園白川
かにかくに碑
「かにかくに 祇園はこひし 寝(ぬ)るときも 枕のしたを水はながるる」
は、石川啄木や谷崎潤一郎もかよった、今はなき祇園のお茶屋「大友」を偲んで、歌人吉井勇が詠んだ歌です。
この歌碑は白川沿いの大和橋と巽橋の中間にあります。対岸のお店が当時「大友」のあったあたりでしょうか。
かにかくに碑
料理旅館 白梅
対岸のお店とソメイヨシノ
前撮りのカップル
辰巳大明神と巽橋
テレビのサスペンスドラマで船越栄一郎が刑事役でたたずんだり、祇園のグルメ探訪番組ではいつも登場する「辰巳大明神」と「巽橋」です。
辰巳大明神
辰巳大明神は、辰巳神社、辰巳稲荷とも呼ばれ、もともとは辰巳の邦楽(南東)を守る神社でしたが、祇園にある神社ということで、芸子さんや舞妓さんに芸道上達と商売繁盛のご利益があるということで親しまれている神社です。
白川に橋が架かっていない時代、いたずらタヌキに困った人々が祠を建ててことが始まりと云われ、タヌキを御祭神としてお祀りしています。
辰巳大明神
巽橋
祇園の北側の中心の白川に架かる橋で、この橋の北側には新橋通りのお茶屋街が軒を連ねています。現在のお茶屋街は石畳みの街並みはそのままに、「一見さん」でも入れるフレンチのお店に変わっていたり、昼間ランチを出してくれるお店もあります。巽橋の南側には舞妓さんが足繁く通うスイーツのお店があります。
辰巳橋を東へ少し進み祇園新橋をわたると、白川は北へ向かいます。
祇園新橋をわたり2軒目は、女優杉本彩さんのご実家の中華の店「竹香本店」です。
巽橋 橋を渡って少し行くとスイーツのお店が
辰巳大明神の北側 新橋通りのお茶屋街
巽橋を東へ少し行くと白川は北へ向かいます
祇園白川はこの先、再度東へ流れを変え、花見小路通りを越え、東山通りへ突き当たると北東に向きを変え、三条通りを超えて岡崎の琵琶湖疎水と合流します。
花見小路の白川に架かる小橋から東に向かって
祇園白川の桜は、4月第2週目の始め頃まで見ごろです。
是非、お出かけください。
アクセス
京阪電鉄京都線 祇園四条駅下車 徒歩3分
阪急電車京都線 四条河原町駅下車 徒歩5分
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